MATHDICE(マスダイス)

答えの数となる数式を逆算する、ダイスを使った数遊び

MATHDICE(マスダイス)は、 ダイス(サイコロ)を使って遊ぶ、算数ゲームです。

必要なのは、12面体のダイス2個と、6面体のダイス3個。ThinkFun(シンクファン)社から、ゲームと同名の商品も出ています。

MATHDICE(マスダイス)の遊び方

基本の流れ

Ⅰ.12面体のダイス2個を振る

12面体のダイス2個を振ります。

1から順に番号が振られたダイスを用いますので、当然ながらそれぞれ1~12の数字が出ます。

Ⅱ.Ⅰの数字を掛け合わせ、ターゲットナンバーを決める

Ⅰで出た2つの数字を掛け合わせます。

例えば、4と9なら4×9=36です。

この数が、今回のゲームのターゲットナンバーです。上記の例で言えば、ターゲットナンバーが36ということです。

1~12の数が2つなので、ターゲットナンバーの範囲は1~144となります。

Ⅲ.6面体のダイス3個を振る

6面体のダイス、要は日本で馴染みの深いサイコロですね。

こちらも普通のサイコロなので、1~6の数字が3つ出ることになります。

Ⅳ.Ⅲで出た3個の数字を使い、ターゲットナンバーになる数式を考える

Ⅲで出た数字を一度ずつ用いて、足し算、引き算、掛け算、割り算、累乗などの組み合わせでターゲットナンバーを作ります。

最も早く、ターゲットナンバーになる数式を答えられた人が勝ちとなります。

例えば、ターゲットナンバーが36に対して、サイコロの目が2,3,4だったとします。

3^2×4=36でターゲットナンバーを作ることができますので、この式をすばやく答えられた人が勝ちになります。

Ⅰ~Ⅳまでが1回のゲームの流れです。

慣れていれば1回のゲームはすぐに終わります。そのため、スピーディーに何度も繰り返して楽しむことができます。

その他のルール

ターゲットナンバーを作ることができない場合は近い数

ターゲットナンバーと、サイコロ3つの数字の組み合わせ次第では、どうしても数式が作れない場合もあります。

その場合は、最もターゲットナンバーに近い数になる数式を答えた人が勝ちになります。

極端な例ですが、12×12=144がターゲットナンバー、サイコロの目が1,1,1の場合などは、数字を1回ずつだけ使った四則演算では作ることはできませんね。

四則演算や累乗などどの式を使えるかは自分たちで決める

メンバーの中には、掛け算、割り算、累乗などは分からない子も居るかも知れません。

よって、足し算、引き算、掛け算、割り算、累乗などのうち、使っていい式は遊ぶメンバーで決めてしまってOK。

基本のルールはあれど、遊び方は自由なんですね。

MATHDICE(マスダイス)とプログラミングの関係

算数・数学力がプログラミング能力に差をつける

プログラムの目的により程度はありますが、算数・数学の能力はプログラミングと切っても切れない関係です。

MATHDICEをプレイして数字に強くなることは、プログラミングにおいて重要な基礎能力を養うことに繋がります。

数学的論理思考がプログラミングにも活きる

MATHDICEのゲームは、先にゴール(ターゲットナンバー)があり、その数になるように数式を考えるという流れになっています。

答えの数式を考え出すためには、「どの数字を、どのように使えばいいのか」ということを、順序立てて考える必要があります。

MATHDICEで養われる論理的思考力、問題解決力は、プログラミング的思考力となり、実際にプログラミングをする際にも活きてくることでしょう。

MATHDICE(マスダイス)はどんな時にオススメか?

小学校中学年頃からの数遊びに

対象年齢は8歳からとされています。

8歳と言えば小学校3年生辺り。この頃には足し算、引き算、掛け算に加えて、簡単な割り算を学習します。

四則演算を覚える頃からが、MATHDICEをプレイするのに適した年齢ということですね。

日頃の遊びに取り入れることができれば、徐々に数に強くなることは間違いないですね。

旅行の移動中に

ダイスさえあれば場所は選びませんので、旅行の際に持っていくと移動時間などを有意義に過ごせそうです。

ダイスを振る必要があるので、トレーになるようなものを一緒に持っていくと良いですね。

パーティーの余興に

MATHDICEのプレイに必要な人数は、最低1人から、上限はなく何人でも遊べます。

誕生日やクリスマスなど、パーティーなどでみんなでプレイしても盛り上がりそうですね。

ルールも複雑ではないので、何度かプレイする内に全員理解できるはずです。

家族のコミュニケーションに

家族の団らんの際にプレイするのも良さそうですね。

年齢が大きく影響するゲームではないので、子どもにハンデが必要ということもなさそう。むしろ発想が柔軟なだけ、子どものほうが回答が早いかも知れません。

なお、累乗は小学校では習いません。

ですが、掛け算さえ分かれば、簡単な説明で理解出来ると思われます。

「2の3乗は、2を3回掛けるという意味だよ。」などと教えてあげても良いですし、累乗は使用しないルールでプレイしても良いでしょう。

MATHDICE(マスダイス)のまとめ

MATHDICEは、プログラミング学習の基礎作りに大いに役立ちそうです。

うまく数式が出来ればテンションもアップ。子どもでも楽しく続けることができそうです。

子どものプログラミング学習以外にも、友人たちを招いたときや普段の息抜きにプレイするなど、色々なシーンに取り入れると数字に強くなれそうです。

ウチの子たちがプレイできるようになるのはまだ何年か後になりますが、今のうちからダイスを1セット持っておいても良いかなと思いました。

そういえば、子どもの頃に教えてもらった「切符に書いてある4つの数字で10を作る」ゲームは私もよくやってました。さっき調べたら、10パズルと言うそうですね。

そのせいか、今の歳になっても、ついつい前の車のナンバープレートとかでやってしまいます。

私自身はプログラマとして特別優秀でもないですが、数への苦手意識みたいなものはないです。少なからず、10パズルの効能もあったかも知れません。